看護師の過酷なシフト|病棟での勤務

看護師にかかわる各種調査。その中から、気になる調査結果をみつけました。体力面で、無理を重ねている看護師。体に無理をさせすぎると、いつかは心も体も折れちゃうんです。

 

ずっと病院にいる

今回の調査は、福岡労働局の労働基準部監督課がしたものです。「看護師等の勤務環境の現状と課題 看護師等の雇用の質の向上のために」というもので、平成24年2月7日に出されました。

この調査結果からわかるのは「これで定年まで働けたら、奇跡!」ということです。福岡県内はまだ3交代制をとっている病院が多いらしく、月当たり夜勤回数は平均8.5回。最低でも週2回の夜勤をこなしています。

3日おきに夜勤となると、入りと明けを抜いたらあと1日しかありません。ここがすべて休みになることはないでしょうから、週に1回は夜勤明け→翌日日勤のパターンです。

夜勤明けの翌日が休みになればいい方で、「3交代勤務者の57.9%が調査前1か月の間に、「日勤-深夜勤」シフトなどで、帰宅してから次に出勤するまでの感覚が6時間以下であった日があると回答」があります。(変速3交代制を含む 出典H20 日本看護協会「時間外労働、夜勤・交代制勤務等緊急実態調査」より)

2日間で自宅にいる時間が6時間って、どうでしょうか。

 

2交代か3交代か

この勤務シフトでは、体力がついていかないのは当然です。上記の調査結果のなかにも、夜勤・交代制勤務のある病院・病棟において30代以降看護師の就業割合が低下している、とありました。

わかる、わかりますねえ。30を過ぎると、体力がてきめんに落ちて行くからです。30過ぎといえば、家族を持っている看護師も増えてくる年代です。つまり、自宅にいる時間=休める時間ではありません。家事があるんです。完全に過重労働ですね。

また2交代が楽か、3交代が楽か、という話は看護師同士でよく出ます。平成14年に比べると、2交代制に変わっている病院が多いそうです。3交代だと勤務時間が短くなりますから楽な気もしますが、こまめに出勤時間が変わると体が慣れずに辛いという意見もあります。ただし2交代は、16時間病院に詰めっきりですから、楽ではありません。結論としては、看護師はしんどい仕事だということ。

それほど古い統計でないので、これが福岡のみならず日本中の看護師が直面している現実でしょう。

 

参考サイト 「看護師等の勤務環境の現状と課題 看護師等の雇用の質の向上のために」 http://fukuoka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/fukuoka-roudoukyoku/5kanto/kango/2402shiryo.pdf