病気じゃないけどつらい低血圧

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世の中には、その病気では死なないけれど、症状がつらいと言う病気があります。

低血圧もそうですよね。私もそうでして、朝はもうまったくダメです。10時ごろまでは、まるでゾンビですね(笑)。

いちおう家族と会話もしていますが、正直言って頭に入っていません。そんな私が、看護師として不規則なシフト勤務をどうこなしているか。低血圧がちょっとだけ楽になるコツをお教えしましょう。

【起きたらシャワー】

看護師には夜勤・日勤のほか、深夜勤や早番などがあります。つらいのは、早番。施設にもよりますが、早番の時は7時が勤務スタート。

もちろんそんな時間に行っていては仕事にならないので、6時半には詰所に入ります。そのため自宅を出るのは5時半ごろ、起床するのは4時半。低血圧には、地獄のような勤務です(笑)。

こういう時は、目覚ましがなったら(目覚ましも最低3個は鳴らします)、何も考えずにシャワーを浴びる。

湯温は、ちょっと熱めがいいですよ。熱いシャワーを浴びると交感神経が元気になり、やる気が出て体が動くようになります。シャワーの後は食欲があってもなくても、何かを食べる。これも体の中から目をさますためです。

そして最後に、自分にこういいきかします。「電車に乗ったら眠れるから、駅まで行こう」「夕方4時の勤務明け以後は、ずっと寝られるから」って。ウソですよ!(笑)。

始発だから電車では寝られますが、勤務は定時の4時には終わりません。どうせ6時ごろまで働いて、ふらふらで帰宅するんです。でも一応、自分にはそう言い聞かせて出勤します。家を出てしまえば、こっちのものです。

【塩分と肉を食べる】

あと、食品には気を使いますね。低血圧には肉がいいと聞いたので(医学的な根拠は知りません)、積極的にお肉を食べていますよ。

特に牛肉と豚肉。どちらも良質のたんぱく源ですが、おススメは牛肉です。必須アミノ酸がバランスよく入っていますし、ビタミンB群が多いので疲労回復にもいい。看護師は疲れるんで(笑)、食べられる時はステーキなどカタマリのお肉を食べるようにしています。

豚肉も牛肉も、鉄分がたくさん入っているので(意外でしょう?)、低血圧女性に多い貧血にも効果があるみたいです。

低血圧は食事制限をしなくていいのが唯一のメリット。高血圧の人は塩分を制限しますが、低血圧はその逆をやってもいいんですよ。むしろ、塩分は多めにとったほうがいいといわれます。

とくに他に持病がない人なら、1日に10~12グラムはとっていいんです。普通の食生活をしていれば、12gくらいの塩分をとりますから、低血圧の人は食べ物を気にせず生活できます。私も普通に食べています。

【病気じゃないの…】

それから、低血圧というのは医学的には病気になりません。低血圧の人にはショッキングな事実です (笑)。

いちおう、なんらかの病気が他にあるために低血圧が起きている場合は、低血圧症と言う病名がつきます。しかしこれはあくまでも、他に深刻な病気(心筋梗塞や甲状腺機能低下)がある場合に限ります。こういった病気がもとになって、二次的に収縮期血圧が100㎜Hg未満である場合は低血圧症です。

ですが、低血圧であっても、日常生活に支障が出なければ、特別な治療がいらないので病気とは認められません。

高血圧に関しては、世界共通で収縮期血圧が140㎜Hg以上あるか、拡張期血圧が90㎜Hg以上あれば、高血圧なんです。

www.jhf.or.jp

なんだかひどい(笑)。低血圧で困っている人もたくさんいるのになあ。